曖昧な話

仕事場の女の子が恋をしています。


『恋すると詩を書きたくなりますよね！』


と言うので

『それは別に…』

というと

『なんでですか！』

と詰め寄られたので、なんでって…と思いつつ答えようがないので『ねぇねぇ、昨日東方神起のCDが発売してね、倖田來未のフィーチャリングなんだけどすっごいカッコイイんだよ～』
と話題を変えようとしたら
『はいはい、で、なんで詩を書かないんですか？』
とまーだその話をしてきた上に東方神起の話題の腰を折るとは何事だ！と理不尽な怒りを（勝手に）覚えたため、
『うん、そうかもね…恋したら書くかもね…』

と曖昧な返事をしてやり過ごしました。


また別の時に

『彼は絶対モテますよね…ハァ』

というので、『いやモテはしないだろ絶対』と正直に答えるのも恋の病にメスを入れるようで気が引けるし、だからといって『そうだね』と同意するのもまた自分に嘘をつくことになるので

『…そう…かもね』

と曖昧に答えると、

とうとう

『おかださんはお花畑ですね』

というよくわからない評価をされ、それについてもなんと答えてよいやらわからず

『え…』


と、また曖昧な返事をするはめに… 。


恋する女子はよくわからん、というお話でした。